出版される本の企画のアイデアの出し方2
こんにちは、作家・出版プロデューサーの、
おかのきんやです。
前回のおさらいをします。
アイデアのない企画書を100p書いても、
その、企画が採用されることはありません。
逆に、アイデアのある企画なら、
たった1行の企画書でも、
その、企画が採用され、出版されます。
と書きました。
ちなみに、私が立案した、
たった1行の企画が本になった例がこちらです。
実は、始めて企画立案し、出版された本がです。
アイデアとはなにか。
では、アイデアとはなにか。
それをこれからお伝えします。
私の場合、これまで、企画のたまご屋さんに、応募されてきた人を
担当し、出版まで結びつけた方は、50人近くいます。
私自身も、企画のたまご屋さんを活用して、
自著、共著、企画立案、出版プロデュースを含め、50册近い本を出しています。
両方を含めれば、100册以上の本を出しています。
それも、ほぼこの10年でのことです。
さらに、実は、55才位からの10年間です。
ちなみに、今は67歳です(2017年現在)
たぶん、お勤めの人なら、リタイアする時期だとおもいます。
それとは逆に、私は、その時期から、それまでまったく知らなかった、出版という世界に関わることになったのです。
その後10年間で、100册の本を出すなど、客観的にみれば、とても出来ないと思います。
私も、そんなことは夢にも思ってはいませんでした。
でも、55才位からの10年間で100册の本を出したというのは事実なのです。
さらに、そのスピードは、年を経るごとに加速しているのです。
正直、本を出すことは、とてもハードルが高いです。
でも、私は、そのハードルを100回超えてきました。
そのコツは、
企画の中に、必ず『アイデア』を仕込んだことです。
『アイデア』とは。
『アイデア』について、デジタル大辞泉では、こう解説しています。
思いつき。
新奇な工夫。
着想。
これはもちろんですが、
私の使っている『アイデア』という表現には、もう一つの要素が加わります。
それは……。
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『ひらめき』
それは、『ひらめき』です。
『ひらめき』から浮かんだ『アイデア』です。
一生懸命に脳みそを絞った結果、出てきたような『アイデア』ではありません。
一瞬の『ひらめき』で得た『アイデア』のことです。
その『アイデア』があれば、その企画は一冊の本になります。
では、一瞬の『ひらめき』で得た『アイデア』とは、
どんなものなのか。
それは、次回にお伝えします。
出版されるための 本の企画のアイデアの出し方
こんにちは、作家・出版プロデューサーの、
おかのきんやです。
ちなみに、企画立案し、最近、出版された本がこれです。
今回はタイトルの通り、
私が実践している、
採用される企画のアイデアの出し方を公開させていただきます。
アイデアのない企画書を100p書いても、
その、企画が採用されることはありません。
逆に、アイデアのある企画なら、
たった1行の企画書でも、
その、企画が採用され、出版されます。
ちなみに、私が立案した、
たった1行の企画が本になった例がこちらです。
『聖まる子伝 さくら ももこ (著)/おかのきんや(企画立案)』
企画書はたったこれだけです。
「ちびまる子ちゃんの、名言集を作る」
ちなみに、この本は、6万部のヒット作になりました。
採用されるコツは、アイデアのある企画
企画のたまご屋さんには、たくさんの企画が、全国から送られてきます。
その中から、ベストセラーを出した方が何人もいます。
売れっ子の書き手や、有名な書き手になった方もいます。
いままでに5400件以上の、企画の応募がありました。
2017/04/07現在です。
その中から、本になったのは、500册以上です。
1/10の確率とはいえ、これはすごい事だと思います。
例えば、出版セミナーを開き、その教室に100人参加されたら、
その中の10人は出版できたということになります。
さらに、500册の中から、売れっ子になった人は、
5人ほどでしょうか。
この人たちは、作家としてだけで食べていけるだけの地位を確立しています。
500册の中から、5人、
1/100の確率です。
これも、すごい事だと思います。
さて、その仲間になり、作家としてデビューするのにはどういたらいいのでしょうか。
正直、運や偶然性も作用します。
だから、どうしたら、本を出せるようになるのかは、正直、よくわかりません。
でも、これだけは、ハッキリと断言できます。
アイデアのある企画なら、本になる確率は一気に高まります。
編集者が目をとめる企画とは。
企画のたまご屋さんへは、全国から、本を出したい人が、たくさんの企画書が送られてきます。
ところが、「企画書としてよくできている」としても、
それが、企画のたまご屋さんのスタッフたちの目にとまり、
「配信につながる企画」であるかは、まったく別のことです。
さらに、その企画書を、企画のたまご屋さんから、
全国600人の編集者に配信しても、
オファーがあるかは、また別の問題です。
適切な時期というものがあります。
ただし、とても良質な普遍的なものは、それを凌駕します。
さらに、「オファーがある企画」となっても、
「採用される企画」でも、
それを、編集者の要望に従って書けなければボツとなります。
自分本位の企画は編集者に敬遠される。
よく、著者の方が勘違いしがちなのが、
企画が採用されたら、自分の好きなように書けると思ってしまうことです。
100%自分の思い通りに書けると思ってしまうことです。
実は、企画が採用されても、編集者にとって、それは、たんなる素材なのです。
実際に、料理をするのは、編集者なのです。
いちばんいい例は、タイトルは、著者には決められないということです。
タイトルは、商品としての顔です。
だから、出版社の営業部の人たちも混ざって、タイトルを決定します。
つけられたタイトルを見て、
著者が、そんなタイトルじゃイメージが違うと、愕然とすることもあります。
編集者から、あれこれ、書き直しの指示があります。
それに、腹を立てる人もいます。
その場合は、自分で好きなように書ける、
さらに、編集者に干渉されない、自費出版で本を出せばいいのです。
自費出版なら、好きなようにかけます。
でも、それは、自己満足の自慰行為的な本になる確率がとても高いです。
たとえば、自費出版で多いのが、自伝です。
素人の、自慢話が延々と語られる本、それをお金を出して買う人は、親戚位のものです。
出版社から、印税が支払われる、商業出版は、それとは、まったく別のものです。
商業出版の本は、著者と編集者が一緒に作り上げていくものです。
自分だけで、作れると勘違いしないこと、これを肝に銘じておくべきです。
著者は、本の売り方に関しては、素人です。
編集者は、プロです。
その差は歴然です。
なにしろ、出版社は、企画という素材に対して、数百万円から、場合によっては一千万円ぐらいの投資をするわけです。
絶対に損は出来ません。
趣味で本を書こうとしている、素人と、プロのビジネスマンの温度差には大きな隔たりがあります。
本を出したいのなら、自分もプロとしてビジネスモードのスイッチを入れることです。
その意識のある企画は、とても採用されやすくなります。
自分本位の企画は編集者に敬遠される。
これを肝に銘じておくと、
企画の立て方がワンランクアップします。
タイトルについては、最近こんな例がありました。
先日、健康関係の本のプロデュースのお手伝いをした時のことです。
編集者と、著者となるドクターが、
タイトルについて、綱引きになる場面がありました。
担当してる本のドクターから、このような要望がありました。
医療業界の人から怪しく思われるようなタイトルは困ります。
ゲテモノ的な表現で、読者を煽るようなものは避けてください。
という、趣旨でした。
一方、編集者は、本は厳然たる商品なので、目立つタイトルをつけなければなりません。
ある程度の煽りは必要不可欠です。
私は、ドクターも商業出版に関わるからには、編集者にすりよることが必要だと感じました。
そこで、ドクターにこのようなアドバイスをしました。
A先生へのメール。
A先生
こんにちは、おかのです。
以前、近くのクリニックに行った時の話です。
ドクターと患者さんが、こんなやりとりをしていました。
ドクター:きょうは、どうしたの?
患者:風邪です。
ドクター:素人判断で、勝手に病名を決めちゃ困るなあ。
病名を決めるのは専門家の私の仕事です。
横から聞いていて、なるほどなあと、思いました。
ところで、出版も同じです。
病名ならぬ、本のタイトルは、
出版の専門家である、出版社が決めることになっています。
それが、この業界の通例です。
そこで、アドバイスです。
タイトル、帯び回りのコピーは、
安心して、
専門家に任せるといいですね。
おかのきんや拝
ドクターからは、こんな趣旨のお返事メールが届きました。
「専門家のご意見は尊重する主義なので、
よほど奇をてらい、医学会からゲテモノ扱い
されるようなタイトルでなければ、それでいいと思っています。
宜しくお願いいたします」
これで、著者も出版社も納得できるタイトルにすることが出来ました。
長くなったので、今回は、ここで一区切り。
続きは、次回のブログに詳しく書かせていただきます。