手塚治虫とブランディング
こんにちは、
のんびり出版プロデューサーの、
おかのきんやです。
きょうは、出版で大切な、ブランディングについてお話しさせていただきます。
お役に立てば幸いです。
(^-^)ノ「僕は手塚治虫ですよ!」
遅刻しそうになったので、車はやめ電車に乗ろうと、マネージャーが提案したときの返事。
(^-^)ノ【自分を輝かせる】
手塚先生、移動はほとんど車でした。
あるとき、地方での仕事のために、羽田から飛行機で向かうことになりました。
ところが、羽田空港まで車で行っては、どう計算しても乗り遅れそうです。
無精髭を剃る時間さえありません。
そこで、マネージャーがこう提案。
「車はやめ、確実に時間の読める、電車で移動しましょう」
ところが、手塚治虫はそれを、きっぱりと拒否したのです。
「僕は手塚治虫ですよ!」と。
(^-^)ノ【イメージ戦略】
電車での移動を拒否したのは、けっして、不遜な気持ちからではありません。
それは、自分のイメージを守るためでした。
無精髭で疲れきった、ヨレヨレの手塚治虫。
そんなプライベートな姿を、電車の中で目撃されたら、ファンの夢を壊してしまいます。
手塚治虫にとっては、「自分自身のイメージ」や「ファッション」も、作品の一部だったのです。
最近、『ブランディング』という言葉をよく耳にします。
私の友人である、ブランディングプロデューサー・稲垣麻由美さんは、
『ブランディング』とは。
『ビジュアル(見せ方)』 × 『キャッチコピー(理由付け)』により、一目で、「個人の魅力」や「企業の立ち位置」を伝えることであると述べています。
たとえば、「手塚治虫」という文字を見ただけで、ほとんどの人は、ベレー帽を被った手塚治虫の姿が目に浮かんできます。
それも、自信に満ちた笑顔の一流漫画家。
誰にでも、こう連想させてしてしまうのが『ブランディング』です。
手塚治虫は、『ブランディング』という言葉が確立される遥か昔から、それを駆使していたのです。
だから、自分のイメージには、とてもこだわっていました。
(^-^)ノイメージ戦略伝説1.
ある若い女性が、手塚先生に憬れ、アシスタントになった。
手塚先生が大好きで、愛人になってもいいと思っていた。
ある朝、出勤すると、古参のアシスタントらしい、見知らぬ薄毛のおっさんが、一人で机に向かっていた。
おっさんは、ランニング姿で、タオルを首にかけ、貧乏揺すりをしながら、漫画を描いていた。
おっさんの机の上には、メガネ、入れ歯、ベレー帽が置かれていた。
愛人志願の女性、頭の中で、それらのパーツを、そのおっさんと組み合わせた。
0.1秒後、そのおっさんが、憬れの手塚先生だと気づき愕然とした。
手塚先生、アスシタントや内輪のひと前では、そんなプライベートモード丸出しだが、見学者が来ると、突然、スーツとベレー帽姿に変身、対外的なイメージは絶対に崩さなかった。
アシスタントたちは、その変わり身ぶりにあきれるやら、唖然とするやらだった。
(^-^)ノイメージ戦略伝説2.
トレードマークのベレー帽。
若いころは、くせっ毛を隠すためにかぶっていた。
ところが、そのせいで頭が蒸れて脱毛が激しくなる。
中年になってからは、事実上のカツラとなっていたという噂。
気の置けない、漫画家、作家の集まりがあり、泊まりがけで温泉に。
宴会場で、みな浴衣姿になり無礼講で盛り上がる。
そんな中、手塚治虫だけは、浴衣姿なのに、しっかりとベレー帽を被っていた。
NHKが手塚治虫をテレビで密着取材。
プライベートモードの手塚治虫が、ベレー帽なしの姿で新幹線から降りてきた。
手塚治虫、それをテレビカメラで撮られていることに気づくと、
「これは撮らないで」と、手を横に激しく振った。
これほど、手塚治虫=ベレー帽という『ブランディング』には、気を使っていた。
(^-^)ノ【ブランディングのメリット】
ブランディングは、いまや、あらゆる場面で使われています。
政治家は、選挙のとき、イメージやビジュアルのブランディングを広告代理店に発注します。
企業のブランディングで、もっとも素晴らしいのが、スティーブジョブスです。
いまや、新製品を発表する時には、どこの社長さんも、ビジュアル、しゃべり方、演出がスティーブジョブスそっくりです。
ブランディングは、個人でも使えます。
ブランディングがうまくいけば、より良い仕事、より良い人間関係を作り出すことができます。
対外的なメリットだけではありません。
あなたにとって、もっと素晴らしいメリットがあります。
それは、
未来に存在している、理想のあなたを先取りできることです。
たとえば、こんなブランディングはいかがでしょうか。
一点、今の収入では不釣り合いとも思える、いいものを身につけるのです。
具体的にビジュアルを変えた途端、あなたが、あなた自身に対してブランディングをおこなったことになるのです。
そんなセルフブランディングを意図的に続けていると、理想のあなたになれる日が一気に縮まります。
あなたも、セルフブランディング、試してみませんか。
いかがでしょうか。
きっと、みなさんの、クリエイティブな部分が触発されたのではないでしょうか。
それでは、また、お会いしましょう。
さよなら(^-^)ノさよなら(^-^)ノ
おかのきんや拝