企画を立てたら、人の意見も取り入れよう。
こんにちは、
のんびり出版プロデューサーの、
おかのきんやです。
きょうは、さらに、出版で大切な、
人の意見も取り入れよう
ということについてお話しさせていただきます。
お役に立てば幸いです。
(^-^)ノ「3つ話を考えたんです」
手塚治虫が、ブラックジャックのアイデアを、
編集者に提案したときの言葉。
(^-^)ノ【仕事に燃える】
手塚治虫は、締め切り間際でも、漫画のストーリーを、
必ず3つ〜4つ考えていました。
それを編集者に話し、
いちばん気に入ってくれたものを漫画化していたのです。
もし、4つとも気に入ってもらえなければ、
もう一回4つの案を考えました。
『ブラックジャック』は、
1973年〜1978年にかけての連載、
さらにその後の不定期連載を加えると、全242話です。
ということは、その4倍、
1000近くの話を作っていたことになります。
(^-^)ノ【プロ根性】
あるとき、
『ブラックジャック』の
打ち合わせをしていたときのエピソードです。
「3つ話を考えたんです」と、
手塚先生、いつものように編集者に切り出しました。
話を3つ考える、
時間に余裕があれば、
どんな漫画家にも可能です。
ところがこのときは、
他社の100ページの漫画を
仕上げた直後だったのです。
疲労と睡眠不足の中で、
3つもストーリーを作ったのです。
「伊藤さん、どの話でいきましょうか?」
と、手塚先生。
このとき、
『ブラックジャック』の締め切り時間は、
直前の100ページに押され、
秒読み状態に追い込まれていました。
焦っていた伊藤編集者、
とんでもないことを口走ってしまいました。
「どれが、いちばん速く、あがりますか?」
「……」
手塚先生みるみる鬼の形相に、
「僕は真面目に
やっているんです!
あなたも真面目に
考えてください!」
特大級の雷を落とすと、部屋に閉じこもってしまいました。
これでは、もう原稿を貰うことは絶望的。
伊藤編集者、会社を首になることも覚悟しました。
ところが……。
30分ほどすると、
手塚先生が部屋から出てきて、
こう声をかけてくれました。
「もうひとつ、思いつきましたよ!
ブラックジャックが同窓会に行く話です」
伊藤さん、ホッとすると同時に、
そのプロ根性に、胸を打たれました。
(^-^)ノ【人の意見の取り入れ方】
あなたが何かを計画するとき、
人の意見に耳を傾けるのは、とても大事です。
なぜなら、自分では気がつかないことを、
人の視点から知ることができます。
自分にないセンスを取り入れることもできます。
さらに、知らぬ間に独善的になることを防げます。
その反面。
人の意見を取り入れるのは、とてもキケンです。
人の意見が、あなたの、デリケートな、
「やる気」や「計画」を傷つけることがあるからです。
意見を参考にしようとしたのに、
それに振り回されてしまう。
それでは、本末転倒です。
手塚治虫は、
自分の聖域に、
決して人を踏み込ませることなく、
同時に人の意見を取り入れていました。
それが、
「自分で作った、
いくつかの案の中から、
人に選ばせる」
というやり方です。
「手塚治虫式・人の意見を取り入れる方法」
これ、私たちにも使えます。
いかがでしょうか。
きっと、みなさんの、クリエイティブな部分が
触発されたのではないでしょうか。
それでは、また、お会いしましょう。
さよなら(^-^)ノさよなら(^-^)ノ
おかのきんや拝