出版寺子屋 本を出す方法

このブログでは、本を出す方法を、 丁寧にお伝えします。 商業出版で本を出すことを目指します。 また、 「誰でも本を書ける」 「誰でも本を出せる」的な無責任な言葉で、 高額な出版プロデュースに 誘導するようなこともいたしません。 このブログは、 そのような怪しさとは一切無縁です。 そのことは、ハッキリとお約束します。

自分が子どもでありたい欲望

 

 

こんにちは、

のんびり出版プロデューサーの、

おかのきんやです。

 

きょうは、出版で大切な、

自分が子どもでありたい欲望

ということについてお話しさせていただきます。

お役に立てば幸いです。

 

私は、企画のアイデアを

ひらめかせたいと思う時、

例えば、

本屋さんに行きます。

 

そのとき、

真っ先に向かうのが、

子どもの本の売り場です。

 

ベストセラーの

コーナーではなく、

幼児の本の売り場です。

 

意外なようですが、

幼児の本作りは、

力がなければできません。

 

シンプルな

ベストセラーのエッセンスが

たくさん詰まっています。

 

f:id:kinnmaru:20170713181850j:plain

 

テレビでも、

幼児向けの番組は、

とても良くできています。

 

幼児にしか伝わらない語彙で、

日本の古典を伝えたりしている、

『にほんごであそぼ』などは、

そのセンスの良さに、

驚かされます。

 

f:id:kinnmaru:20170714063456j:plain

 

 

本を書こうと思ったら、

 

ベストセラーのコーナーではなく、

幼児の本の売り場を覗いてみる。

このような、

柔軟なセンスを持つことは、

クリエイターとして、

とても大切なことです。

 

 

『自分が子どもでありたい

 欲望がまだ残っている』

 

手塚治虫が、

テレビのインタビューで、

子ども漫画について、

聞かれたときの言葉。

 

 

 

 

 

(^-^)ノ【今の空気を学ぶ】

 

いまや、世界共通語になっている

「カワイイ」。

あなたは、

「カワイイ」の

生みの親を知っていますか?

 

実は、手塚治虫なのです。

 

(^-^)ノ【カワイイと手塚治虫】

 

f:id:kinnmaru:20170713180343j:plain

 

 

日本独自の「子ども的」文化、

「カワイイ」が世界を席巻しています。

アニメ、マンガ、コスプレ、

キティーちゃん、

AKB48。

きゃりーぱみゅぱみゅ、

 

 

f:id:kinnmaru:20170714163506j:plain

 

 

 

f:id:kinnmaru:20170713170201j:plain

 

 

これらの多くが、

漫画の影響を

強く受けています。

コスプレの元である、

少女漫画の原点は

手塚治虫の『リボンの騎士』です。

 

「カワイイ」は、

手塚治虫から始まったのです。

 

 手塚治虫と「子ども的」心は、

切り離せません。

手塚先生が最も輝いていたのは、

少年漫画を描いていたときです。

 

20代の手塚先生は、

読者を意識せず、

自分が、楽しい、面白いと思うものを、

トキメキながら描いていたはずです。

 

当時、小学生だった私にも

手塚漫画から、

そのトキメキが伝わってきました。

 

  • 『鉄腕アトム』
  • 『ロック冒険記』
  • 『リボンの騎士』
  • 『ジェットキング』
  • 『0マン』
  • 『W3』

 

f:id:kinnmaru:20170713170228j:plain

 

f:id:kinnmaru:20170713170324j:plain

 

f:id:kinnmaru:20170713194759j:plain

 

 

f:id:kinnmaru:20170713170248j:plain

 

f:id:kinnmaru:20170713170307j:plain

 

今読み返しても、

当時のワクワクドキドキが、

一瞬でよみがえってきます。

 

ところが、

手塚先生が40歳近くになると、

どの手塚漫画を読んでも、

そのワクワクドキドキを

感じなくなってきたのです。

 

手塚先生、

その辺りのことをこう述べています。

 

「20代の時は

 無我夢中で遮二無二描き。

 

 30代の時はかなり

 プロ意識をもって描き。

 

 40代にはマンガ世代の心理を

 模索しながら描きました」

 

40代を迎えると、

明らかに読者との感覚に

ずれが出てきたのです。

 

だから、こうも述べています。

 

「漫画家として長く残れば残るほど、

 新旧のギャップを激しく意識し、

 時代感覚のずれを

 自ら認めざるを得ないのである」

 

 

 

 

大人向けの手塚作品を、

賞賛する人もたくさんいます。

 

確かに、

名作、傑作がたくさんあります。

でも、それは、

漫画というよりも、

文学的な素晴らしさのように思えます。

 

f:id:kinnmaru:20170713182358p:plain

 

 

f:id:kinnmaru:20170713195019j:plain

 

 

私個人の感想ですが、

手塚漫画の魅力、本質は、

少年漫画にこそあると思っています。

 

そして、

それを一番わかっていたのは、

手塚先生、ご自身です。

 

「ぼく自身は、

 常に子ども漫画家だと思い、

 それに十分誇りを持っている」

 

 

だから、冒頭の

この言葉が出たのです。

「自分が子どもでありたい

 欲望がまだ残っている」

 

 

(^-^)ノ【子ども的精神】

 

手塚治虫が求めた、

「子どもでありたい」。

それは、無邪気さや、

発想の自由さを持った、

「子ども的」精神です。

 

若き日の手塚治虫は、

大人的規制に縛られずに、

自由奔放な漫画を怒濤のごとく、

次々と発表していました。

それらの漫画は、

手塚治虫の中にある、

荒唐無稽な子どもの夢を

描いていました。

 

世間の常識人は、それを、

「幼稚だ、子ども染みている、荒唐無稽だ」

と非難しました。

 

『鉄腕アトム』を見た父母や

教育関係者はこう糾弾しました。

 

「ロボットなんか、できるはずないじゃないか」

「月に人間が行けるわけがないじゃないか」

「日本に高速道路や、高速鉄道なんて作れるはずがない」

 

そんな、手塚治虫の子供染みた夢、

すべて実現しています。

 

そして。

いま、経済成長が失速している

日本に必要なのは、

まさに、そんな「子ども的」精神なのです。

 

「SONY」が犬型ロボット「AIBO」を

発表していたころは、とても魅力的な会社でした。

「AIBO」は、

「カワイイ」の固まりのような家電でした。

 

f:id:kinnmaru:20170713170406j:plain

 

 

ところが、「SONY」は、

「AIBO」を切り捨ててしまったころから、

一気に、つまらない会社になってしまいました。

 

「SONY」や「シャープ」などの、

巨大企業が失速した一因は、間違いなく

「子ども的」精神がなくなってしまったからです。

 

経営者たちの頭が

固くなってしまったのです、

感性が鈍くなってしまったのです。

 

それに対して、

「ソフトバンク」は、

ロボットの「pepper」を

大々的に売り出しています。

 

f:id:kinnmaru:20170713170440p:plain

 

 

ホンダ」も、ロボットの「アシモ」

をドンドン進化させています。

 

 

f:id:kinnmaru:20170713170744j:plain

 

どちらも「子ども的」精神があり、

かつ、元気のある企業です。

 

「pepper」くんも、

「アシモ」くんも、

とてもカワイイです。

 

ロボットの中で、カワイさが

秀でているのが、

「ロビ」くんです。

 

f:id:kinnmaru:20170713170514j:plain

 

設計者の高橋さんの、

デザインセンスには、

カワイイが溢れています。

 

 

 

(^-^)ノ「カワイイ」という感性。

 

古い大人たちは別として、

若者たちからは、

国境を越え熱狂的に指示されています。

 

なぜなら。

「カワイイ」は、

生きることの楽しさを、

何倍にも拡大してくれるからです。

 

あなたも「子ども的」精神、

取り入れませんか?

 

私も、

「子ども的」精神を持った、

おじさんを目指します。

目標は、「ダンディー」で「カワイイ」、

高田純次さんです(笑)。

 

 

f:id:kinnmaru:20170714142538j:plain

 

 

いかがでしょうか。

きっと、みなさんの、クリエイティブな部分が

触発されたのではないでしょうか。

 

それでは、また、お会いしましょう。

さよなら(^-^)ノさよなら(^-^)ノ

 

   おかのきんや拝