出版寺子屋 本を出す方法

このブログでは、本を出す方法を、 丁寧にお伝えします。 商業出版で本を出すことを目指します。 また、 「誰でも本を書ける」 「誰でも本を出せる」的な無責任な言葉で、 高額な出版プロデュースに 誘導するようなこともいたしません。 このブログは、 そのような怪しさとは一切無縁です。 そのことは、ハッキリとお約束します。

欠点はプラスに変えることができる可能性がある

 

 

こんにちは、

のんびり出版プロデューサーの、

おかのきんやです。

 

きょうは、さらに、出版で大切な、

ブランディングについてお話しさせていただきます。

お役に立てば幸いです。

 

 

 

 

(^-^)ノブランディングというと、

つい、

自分の得意なこと、

ポジティブな面を探しがちです。

 

ところが、じつは、真逆なことに、

注視すべきことが含まれていたりします。

 

みなさんの、企画を立案するとき、

いつも感じるのですが、

 

ご本人が、これを書きたい!と、

希望される企画は、

ほとんどの場合、出版社からは見向きもされない企画です。

 

ところが、本人が気づいていない、

隠れた部分を指摘し、

それを、企画化すると、採用される確率がとても高くなります。

 

 

 

そう説明しても、

そのとき、ご本人はとても不満そうな顔をされます。

 

ところが、

素直にそれをやり、

本当に、それが採用され、出版されると、

始めて、

「本当に、そうだったんですね。自分では絶対に気がつかない企画でした。

ありがとうございました!」

と、複数の方からいわれました。

 

 

 

「あなたでいい。

そんなあなただから、いいんです」

 

手塚治虫が、虫プロで、はみ出していたスタッフに人にかけた言葉。

 

 

 

_________

 

(^-^)ノ【人を輝かせる】

 

 クイズです。

 

『鉄腕アトム』は連載が始まったとき、まったく人気がありませんでした。

その打開策を模索していた、手塚治虫は、ある日・・・

『ピノキオは、□□だらけの子どもだ。

アトムも□□だらけにすればいいんだ』と、ひらめきます。

 

このひらめきにより、『鉄腕アトム』は、一躍、大人気漫画と化しました。

さて、□□に入る言葉はなんでしょうか。

ヒントは、漢字二文字です。

 

(^-^)ノ【アトムとピノキオ】

 

現在では、超有名漫画の『鉄腕アトム』。

ところが、連載当初は、まるで人気がありませんでした。

 

なぜなら、最初のアトムは、喜怒哀楽の感情がほとんどない、スーパーロボットだったのです。

 

そこで、担当の金井編集者が、手塚治虫にこんな提案をしました。

 

「アトムは、強いし、人間には出来ないようなこともする。

でも、読者の少年たちとおなじように人間らしさが欲しいですね。

ときには失敗もするし、弱い面もある。

そんな血の通ったアトムになったらいいと思います」

 

手塚治虫は、それを聞いた瞬間。

数日前に映画館のロードショーで見た、ディズニーの『ピノキオ』を思い出しました。

 

「そうなんだ、金井さんのいうとおりだ。

ピノキオは、欠点だらけの子どもだ。

アトムも欠点だらけにすればいいんだ」

 

というわけで、これが、クイズの答えです。

□□とは、欠点です。

 

手塚先生、さっそく、アトムを欠点や弱さを持ったキャラにリニューアル。

その結果、読者がアトムに親しみを感じ、人気が大爆発!

その後、17年間連載され、手塚治虫の代表作のひとつとなりました。

 

 

 

 

(^-^)ノその人が欠点とだと悩んでいる事。

実はその欠点こそが、

その人の魅力的な部分だったり

することがあるのです。

 

 そんな、欠点についてのエピソードです。

【エリートVSはみ出し者】

昭和40年(1965)。

アニメ『ジャングル大帝』の製作が始まりました。

国産初のカラーアニメなので、膨大な時間と予算がかかります。

それを実現するため、虫プロの精鋭を集めた、

『ジャングル大帝』班が結成されました。

 

なんと、『ジャングル大帝』班から、

真っ先にはずされたのが、締め切りを守れない手塚先生でした。

 

「ジャングル大帝は、ぼくの作品なのに、何で、ですか〜〜〜あ!」と、

手塚先生怒り狂いました。

 

悔しがった、手塚治虫。

それならばと、『ジャングル大帝』班から落ちこぼれたり、

はみ出したりしたスタッフを集め、

別のアニメ『W3』(ワンダースリー)を作って対抗する事にしました。

 

ところが、残り物のスタッフたちは、ださい、どろくさい、

態度が悪い、けんかっ早い、奇人、変人、ほとんどそんな人たちばかりです。

 

手塚治虫は、そんな「欠点」だらけの人たちを、積極的に勧誘しました。

 

手塚先生の『W3』班に、入ってくれませんかと誘いに、

ほとんどの人がひるみました。

 

「こんな、俺で、いいんですか?」

「あなたでいい。

そんなあなただから、いいんです」と、

手塚先生、満面の笑顔でうなずきます。

 

意気に感じた、はみ出しものたちが作り上げた、『W3』。

私は、子どものころライブで見ていましたが、

妙な熱さと、力強さがあり、大好きなアニメでした。

 

一方、鳴り物入りで放映された『ジャングル大帝』は、

洗練され過ぎていて、夢中にはなれませんでした。

 

わたしは完全に『W3』派でした。

 

当時の『W3』班のスタッフの一人、河合竜さんのことばです。

「社長は、はみ出しものの俺たちに、息を吹き込んでくれたんだ」

 

ちなみに、

『W3』の主人公、星真一少年、学校のはみ出し者で、不良少年でした。

それを、手塚プロの「はみだしグループ」が作り上げた。

作品に血が通うのは当然です。

 

手塚治虫は、「はみだしグループ」の「欠点」を逆利用して、

光輝かせてしまったのです。

 

「欠点」も、捨てたもんじゃありません、使い方次第ですね。

 

(^-^)ノ【欠点は美味しい】

 

自分の「欠点」を、意図的に磨き上げている人たちがいます。

 

お笑い芸人さんたちです。

彼らは、トーク番組などで、自分の「欠点」をつっこまれると、

困惑しながらも喜んでいます。

いわゆる、芸人さんがよく使う「おいしい」状況です。

 

「和製ビヨンセ」こと、渡辺直美さんの「欠点」は、肥満です。

でも、肥満じゃなかったら、ただのダンスが上手なお姉さんです。

肥満という「欠点」があるからこそ、人気者になれたのです。

 

アンガールズの二人は、気持ち悪い人たちという「欠点」を、

「きもカワイイ」に仕立て上げ、大ブレークしました。

 

彼らにとっては、「欠点」が大事なセールスポイントとなのです。

 

これ、私たちにも、使えます。

 

あなたも、ご自分の「欠点」見直してみませんか。

 

 

 

いかがでしょうか。

きっと、みなさんの、クリエイティブな部分が

触発されたのではないでしょうか。

 

それでは、また、お会いしましょう。

さよなら(^-^)ノさよなら(^-^)ノ

 

      おかのきんや拝